英語
傾向
各日程とも、試験時間70分、100点満点。例年、設題は5題である。Ⅰの和訳問題は記述式だが、それ以外はマーク・シート方式である。
Ⅰ.和訳問題
全日程を通じて、10行程度の英文中の下線部を和訳させる問題である。
Ⅱ.読解問題
日程に応じて、英文中の空所(6か所)に適切な語句や節を選択して入れる問題(空所補充)か、または英文を読んだ上で、内容に一致する記述を選ばせる問題(内容一致)となる。
Ⅲ.文法問題
文法・語法・構文問題では「適語選択」問題が8問出題されている。2019年度の前期には適切でない語句を選ばせる形式で出題された。
Ⅳ.音声問題
音声問題は、「発音問題」が6問出題されているが、「アクセント問題」や「複合問題(発音とアクセント)」の難度の高いものが出題されることもある。
Ⅴ.整序英作文問題
4問出題。整序語句6語で、それぞれ不要な語が1語含まれている。英文と比較すると日本文がかなり意訳になっているので、日本文にこだわり過ぎると、正解の英文を完成し得ない。
また、しばしば難度の高いものも混じっている。
対策
Ⅰ.和訳問題下線部の文構造をきちんと押さえて、採点者が読んで分かる日本語で書くこと、である。
例年、特殊構文(強調・省略・倒置構文・無生物主語など)が出題されることが多いので、それを「こなれた」日本語に訳す練習を積んでおくべきであろう。
ポイントを理解してますよ、と採点者にアピールできる日本語にしよう。
Ⅱ.読解問題
[空所補充型]
空所を含む文の構造と、選択肢の”つくり”を文法的に分析する。
その上で適切なものを選ぶ。
従って、正解率を高めるためには正確な文法的知識を身に付けておくことが必要である。
[内容一致型]
比較的平易であると言える。
本文の大意を理解してから解けばよい。
Ⅲ.適語選択問題
定評のある問題集で基本的な文法・語法・構文を繰り返し勉強しておけば足りる。
重要例文の暗記が効果的な学習法である。
Ⅳ.音声問題
単語の発音及びアクセントには日頃から常に留意し、発音問題及びアクセント問題において頻出ものを繰り返し学習しておくこと。
Ⅴ.整序英作文
しばしば難問が含まれるので侮れない!特殊構文(強調・省略・倒置構文・無生物主語など)が出題されることも多い。
そこで、ここでも重要例文の暗記が効果を発揮する。
特殊構文を中心に、重要例文を1つでも多く理解し暗記しておくことが必要である。
国語
傾向
試験時間は70分で、得点は100点満点。現代文・古文がそれぞれ独立した2題として出題される場合と、現代文・古文の融合問題1題が出題される場合とがある。漢文は単独では出題されないが、古文との融合問題として出題されたことがある。出題内容は、多彩である。現代文では傍線解釈、空所補充、内容一致、脱文挿入、文学史、語句の意味、漢字の書き取りなどの問題が出される。
古文では、主語の判別、敬語の用法、敬意の対象、語句の意味、語の識別、口語訳、空所補充、文学史などが出題される。解答形式は、記述・選択の併用式である。
例えば、現代文の傍線解釈は、選択肢で答えるものと、設問箇所と同意の記述を本文の該当箇所から抜き出すものとがあり、空所補充(現代文、古文ともに)も同様に、適当な語句を選ぶ場合と、本文から抜き出す場合とがある。
また、現代文ではほぼ毎回、漢字の書き取り問題が10問程度出題されている。
対策
上記のように福岡大学の国語の問題は、多彩である。したがって最も有効な対策は、総合的な国語力を身につけることである。すなわち、語句や漢字などの知識、あるいは古文の文語文法を身につけ、それらの知識にもとづいて客観的に問題文を読み解き、そこから正解を導く力を身につければ良いのである。
そのためには当たり前だが、日々の学習にしっかりと取り組むことが大切である。小手先のテクニックではない、しっかりとした国語力を身につけるように努力することが肝要である。
また、現代文の漢字や古文の口語訳や抜き出し問題(現代文、古文ともに)など、「字を書いて答える」形式の問題が少なくない。そのため、普段から丁寧な読みやすい字を書くように意識する必要がある。
もちろん過去問を解くことで、どのような問題が出ているかを具体的に把握することも大切である。
前にも書いたように、現代文・古文の融合問題というあまりなじみのない形式の問題が出題されることがあるので、そのような形式の問題に慣れるためにも過去問を活用してほしい。
福岡大学の場合、他の学部・学科の問題もスポーツ科学部のそれと、大きな違いがないので他学部の問題も解いてみればよい練習となるだろう。
オープンキャンパスの際に、前年度の全学部・全教科の問題を収録した問題集が配布されるので、志望者は、ぜひ入手して活用してほしい。
小論文
傾向と対策
600字~800字程度の文章を読んで、それに関連するテーマについて「考え」を問われる。いわゆる文章読解型小論文である。時間70分。字数は、800字程度、原稿用紙は横書きである。横書きの原稿用紙の使い方に注意すること。
文章は、学部の学修内容に即したスポーツ科学関連のもので、抽象度は低く、読みやすい。
設問には、「本文を参考にしながら」とあるので、どの部分を参考にしたのかを明確にして、論を進めよう。
出題例)本文(省略:三村仁司『一流はなぜシューズにこだわるのか』の一節)を参考にしながら、指導者を含めた「アスリートを支える立場」でのプロフェッショナルな意識について、あなたの考えを述べなさい。
タイシンで学びたい方へ