英語

傾向

《例年の出題形式》

試験形式はマークシートと記述式併用で、日本語訳や英作文はマークシート用紙の裏面に記入する。

配点100点満点、試験時間は60分。

Ⅰ.読解総合問題

問題形式は本文の英文内容に合致するものを、9つの英文の中から3つ選ぶ・下線部の語の言い換え・標題選択・日本語訳が基本のパターン。

語数は450字前後。

2024年度は、1日目が『スマイル・ティーチャー』、2日目は『培養肉』がテーマだった。

文学部や国際学部とも共通の問題なので、人文科学系や、国際問題がテーマになるのだろう。

Ⅱ.読解内容一致問題

問題形式は本文の各段落の英文内容に合致するものを、4択の英文から1つを選ぶようになっていて設問数は4~5題。語数は320字程度。

内容は、2024年度は、1日目が『ブラックフライデー』、2日目が『凧について』。

例年この問題はエッセイからの出題になっている。

Ⅲ.文法・語法問題(適語選択)

適切なものを4択の中から1つ選ぶ形式だが、日本文は与えられていない。

例年15問~20問の出題があり、合否の決め手になる部分である。

Ⅳ.会話文補充問題

AとBの二人の会話に入る適切な英文を4択から1つ選ぶ形式。

Ⅴ.条件英作文問題

設問の条件に従って、2文または3文の英文を作る形式。

2024年度は、1日目が『ティーンエージャーは電子機器に多くの時間を費やすべきではないという意見』に対して、賛成か反対か、2日目は『英語の宿題をする時に、スマートフォンより辞書を使うべきであるという意見』に対して、賛成か反対か、その理由を2文英語で書くというものだった。

対策

Ⅰの読解総合問題は英文和訳が課せられる天理大学の筆記試験の大きな特徴となっている箇所である。
語句の意味はもちろんだが、出題のキーとなる構文や文法項目をしっかりと日本語で表すことが必要である。加点法で採点してくれるので、全文はわからなくても、自分が確実に分かったところを確実に得点しておこう。
同意表現はやはり語彙力が物を言う。
内容一致の英文3つ選ぶのにあまり時間をかけすぎないことも大切である。

Ⅱの読解内容一致問題は、段落ごとの設問になっているので、各段落を読み終えるごとに設問に取り掛かるとよい。典型的なパラグラフリーディングの問題である。

Ⅲの文法領域の問題への対策は、基礎から標準的なレベルの問題集を使って、英文法や語法の確認をし、演習問題をこなすことである。
上にも書いた通り、出題数が多いので、ここの部分で大きく得点することが、合格へのカギになる。逆にここで失点すると合格は遠のいてしまう。

Ⅳの会話文補充問題も、確実に得点したい。
登場人物が二人なので、内容は理解し良い。空所の次のセリフを意識して、話の流れに会う会話文を選べばよい。

Ⅴの条件英作文は、文法的な正確さよりも、伝えたい気持ちを伝えること。賛成か、反対か、納得のいく理由をうまく考えよう!

Ⅰの長文読解にある英文和訳とこの英作文は、マークシート用紙の裏面に記入するので、白紙ならすぐわかってしまう。そして白紙にして合格した人はいない。




国語

傾向

試験時間は60分で100点満点である。

長文読解は2題出題され、両方とも評論文である。本文の分量は全体で6000字程度の分量である(標準よりやや少ない分量)。

なお、本文はすべて出典が明らかにされている。さらに漢字の独立設問(5問程度・手書き解答)が出題される。

評論のテーマは主として社会問題に関する文章であるが、近年よく取り上げられるものは「貧富の格差」、「景観の整美」といったテーマである。

総設問数は25問前後である。比較的設問数が少ないので、一問あたりの配点が高いと推測される。したがって、慎重に吟味を重ねて解答するべきであろう。

読解問題における頻出の設問は、脱文補充、主旨選択、接続語選択、空欄補充(同意表現)、正誤判定、内容説明、理由説明等。記号選択式の問題が多いが、とくに、70字から80字の記述問題が必ず課される点は特筆に値する。

記述問題は内容説明もしくは理由の記述、つまり傍線問題として出される。

くどいようであるが、漢字問題も自筆で記す。

ちなみに、自筆式解答の数が多いことは、関西地方はじめ西日本の大学入試では一般的にみられる傾向である。

これには普段からの「お稽古」が必要である。

対策

読解に関しては、まず評論文頻出の語彙を身につけることが肝要である。

次に本文理解を中心とした学習が必要である。具体的には、筆者の主張を捉える、対比構造を見抜く等の基礎的な訓練が必要である。

また、語彙力をつけるための取り組みには一日でも早く取り掛かり、何をおいても優先させたい。

設問を解く際にも、本文のどこと一致するのか、あるいは不一致であるのかを慎重に吟味することが攻略の近道である。

さらに記述問題の対策についていうと、本文中に解答の根拠を見出したうえで、字数に合わせて記述内容をどうやって取捨選択するのかについての練習が必要となる。

そして、漢字問題も併せて「手書きの解答が多い」ので、「字を書く稽古」をそれなりにしておくことも重要である。

ともかく、「鉛筆を握って、書いてみることからしか始まらない」と心得ておくべきだろう。そして、書いたものをチェックしてもらうことも大事な対策である。




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