英語

出題傾向

「一般選抜」に話題を絞り、その傾向と対策について概略を述べる。

入試問題全体の構成は近年一定しており、大問は6個で、順に、1.読解、2.文法(適語選択)、3.語彙(同義語句選択)、4.会話問題、5.文整序、6.図表問題となっている。

解答は全問マークシート方式で、試験時間は70分、100点満点である。

読解問題は600語台の長さの論説文で、自然科学や社会科学、歴史を主題とするものが多い。全て英問英答形式で、慎重かつ正確な読解が要求される。

2の文法問題や3の語彙問題は各10問ずつで、問題の難度は標準的である。

また、会話文は場面による発話内容を確認する問題形式で、会話の流れを読み取らなければならない。

文整序に関しては、接続詞や代名詞、冠詞に注意して文を並べ換え、論理的な文章を作ることが求められる。

最後の図表問題は、与えられた図表を参照しつつ英語の文章中の空所を補充する形式となっている。

受験対策

全体的に見て、確固たる基礎学力を持った学生を選抜したいという大学側の強い意図が感じられる出題となっている。

対策としては、標準レベルの長文問題集及び文法語法問題集を徹底的に掘り下げて学習する他に、いわゆるMARCHレベルの入試問題にも可能な限り取り組んでおくことが望ましい。

ここで「掘り下げた学習」というのは、各問題を友人に説明してやれるくらい徹底的に理解し、重要な文法事項に関しては例文を1つでも多く暗記するということである。

単語や熟語に関しても、これまた標準レベルのものを例文と共に繰り返し学習しておくとよい。

見て意味が分かる単語を増やしておくことは言うまでもないが、同意語句はunderstand=comprehend=make out=figure outのように一まとめにして覚える工夫も必要だ。

会話文と図表の問題は他大学の入試問題にも似た形式のものがあるので、それらを利用するもの「手」である。

文整序は市販問題集の他に東海大の過去問を活用して、自分なりの「コツ」を掴んでおくのが望ましい。ちなみに、文整序の最初の文は予め示されている。

なお、英検2級程度の問題集を読解対策及び文法語法対策のための教材の一つとするのもよいだろう。

また日々の英語学習の中に音読を取り入れることを強く推奨したい。

上記の通り、東海大学が強く求める人材は、安定した基礎学力を持った真面目な学生である。

従って、あくまでも基本を重視した学習を日々継続しつつ、可能な範囲で発展的な内容にも挑戦してみるという「地に足の着いた」勉強こそが合格への近道であることを諸君の肝に銘じて欲しい。



国語

出題傾向

試験時間は70分で、配点は100点満点。解答は、すべてマークシート方式である。

問題は二つで、ともに現代文が出題される。

2018年度はすべての日程で一問目に小説が、二問目に評論文が出題されたが、それ以降は、日程によって評論が二題出される場合と評論と小説とが一題ずつ出される場合とがあった。

出題される文章は、いずれも3000字以上の比較的長いものである。

2021年度、大問一つにつき12題あった設問が、10題となり、設問数自体は減少した。

だが、そのぶん単純な漢字や知識問題がなくなり、内容理解を問う設問の選択肢も長くなり、非常に難易度が上がったと言える。

出題内容は、傍線解釈、空欄補充、内容一致、語句の意味、などがよく出されるが、脱文挿入や標題(=タイトル)選択、 文整序、文学史の問題が出題されることもある。

2021年度は漢字単体の問題が出題されなかった。

受験対策

2021年度から統一日程の試験が始まった影響からか、東海大学の国語は、設問数が減少した。

当然1問1問の配点も大きくなっている。

しかも、単純な漢字語句知識を問う問題が姿を消したことにより、より本文を読解する力と選択肢を見極める力が要求されるようになったと言える。

したがって、より正確な読解法と安定して正解を選ぶための解法を身につけていく必要がある。

そのためには、指示語の指示内容や接続語のはたらきに注目しながら、文章の構造や内容を正確に理解し、それに基づいて答えを出すということを習慣化することが大切だ。

次に知識面だが、漢字や語句については、漢字や語句のみの問題に取り組むだけではなく、授業などで読んだ文章で知らない言葉があれば、必ず辞書で意味を調べてもらいたい。

それは漢字や語句の知識を問う問題の対策になるだけでなく、語彙力をつけることで、読解力も向上するからである。

特に、東海大学の小説では、明治、大正期に書かれたものが出典になることもある。(2023年度は、有島武郎『或る女』の一節から出題)

そのため、共通テストやセンター試験の過去問や他大学の小説問題にも目を通しておくのがよいだろう。




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